慢性期の痛みと鎮痛薬の使用について
慢性期において鎮痛薬を常用することは避けた方が良いです。鎮痛薬は一時的に痛みを抑える効果がありますが、痛みの根本的な原因を解決するものではありません。痛みの原因は、炎症や組織の損傷により神経がヒスタミンを感知することにあります。鎮痛薬はヒスタミンの放出を抑えることで痛みを和らげますが、本来は血流を促進し、治癒を助けるヒスタミンの働きを抑えることになります。そのため、鎮痛薬の常用は治癒を遅らせる可能性があります。急性期の痛みには効果的ですが、慢性期にはできるだけ非薬物療法を優先し、痛みの根本原因にアプローチすることが重要です。