陰陽五行体質ってなに?

陰陽五行体質ってなに?

昔の中国の人たちは、
人の体も自然の一部だと考えていました。

そこで生まれたのが、
陰と陽(いんよう)」と「五行(ごぎょう)」という考え方。

この2つを組み合わせて、
体の“性格”――つまり体質を見分ける方法が、「陰陽五行体質」なんです。

まずは、「陰」と「陽」から

**陰(いん)**は… 夜・月・冷たい・静か・ためこむ
**陽(よう)**は… 昼・太陽・あたたかい・動く・元気

人にも「陰っぽい人」「陽っぽい人」っていますよね?
冷えやすい人、すぐ暑がる人など…。

次に、「五行(ごぎょう)」って?

「五行」は、自然界を5つのグループに分けた、
中国の古い自然哲学の考え方です。

これを「木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)」と呼びます。

それぞれに、体の働きや感情、弱りやすい場所などが対応しています。

五行のイメージ

木(もく):のびる力
→ 肝臓・イライラ・目・筋肉

火(か):あたためる力
→ 心臓・ドキドキ・血・舌

土(ど):育てる力
→ 脾臓(ひぞう)・胃腸・消化

金(ごん):ひきしめる力
→ 肺・呼吸・皮ふ

水(すい):ためる力
→ 腎臓・元気・骨・耳

では、「陰陽五行体質」って?

あなたの体は、
どのグループ(五行)が強くて、どこが弱いのか?

それを見ることで、
• あなたの体質(からだの性格)
• なりやすい不調
• 合う食べ物や生活スタイル

が分かってくるのです。

小学生にたとえると…
• 木タイプ:元気でよく動くけど、イライラしやすい(春タイプ)
• 火タイプ:すぐ顔が赤くなる・暑がり(夏タイプ)
• 土タイプ:食べすぎ・胃もたれしやすい(梅雨タイプ)
• 金タイプ:風邪をひきやすい・皮ふが弱い(秋タイプ)
• 水タイプ:寒がり・トイレが近い(冬タイプ)

まとめると…
• 陰陽(いんよう):体のエネルギーの《静》と《動》
• 五行(ごぎょう):体の5つの働きとバランス
この2つをあわせたものが、
**「陰陽五行体質」**という考え方です。

陰陽五行体質の大切さを「家づくり」にたとえると…

「家を建てるとき、いちばん大事なのはどこだと思いますか?」

柱? 屋根? 壁?

いいえ、本当に大事なのは…
**「土台(地盤)」**なんです。

土台がグラグラでは、
どんなに立派な柱を立てても、
屋根や壁をピカピカにしても、
家はすぐに傾いてしまいます。

体もまったく同じ。

運動をがんばっても、
サプリや薬を飲んでも、なぜか不調が改善しない…。

それはもしかすると、
**「体の土台=陰陽五行体質」**が整っていないからかもしれません。

実は、体と家ってそっくり!

• 柱 → 骨格(体を支える)
• 電気配線 → 氣(エネルギー)
• 水道 → 血と水(栄養と水分を運ぶ)
• 換気 → 呼吸
• 部屋の配置 → 内臓の働き

でも、これら全部がうまく働くためには…
土台(体質)がしっかりしていることが必要なんです。

体質=生まれつきの“地盤”

あなたの体の地盤は…
• 固い?
• やわらかい?
• 少しデコボコ?

それを知るだけで、
• どんな食べ物が合うのか?
• どんな休み方が必要か?

が、だんだん見えてきます。

まずは、「土台(地盤)」を知ろう

どれだけ筋肉(柱)を鍛えても、
どんなに高級な薬やサプリ(最新の家電)を取り入れても、

土台がグラついていたら、体は安定しません。

「じゃあ、私の土台はどんな性質なんだろう?」 それが、陰陽五行体質分類です!

そこを知ることが、
本当の健康づくりの第一歩なんです。